エアライン — 2015年6月3日 14:28 JST

ブリティッシュ・エア、日本人CA乗務から60年 歴代制服振り返り

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 ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)はこのほど、日本をベースにした客室乗務員(CA)の乗務開始から60周年を迎えたと発表した。同社の前身、BOAC(英国海外航空)の運航便に乗務。1964年4月の渡航自由化よりも以前の出来事だった。

 当時の日本人CAは、和服で接客していた。それぞれに色やデザインが異なり、CAが各々自由に選ぶことができた(写真1、2)。

写真1:1960年代初頭の日本人CA(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真2:1960年代半ばの日本人CA(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

 60周年を記念して、歴代の制服を振り返る。

 BOACのCAが着用していた、1946年の制服(写真3)は、英国人デザイナー、モーリス・ハーマン氏がデザイン。ウエストを絞った、紺色の制服を採用した。

 英国欧州航空社(BEA)のCAが1967年から1970年まで着用していたのは、ハーディー・エイミス氏によるデザイン(写真4)。上着の丈を短くし、英国人モデル、ツィッギーなどで流行した「スウィンギン・ロンドン」のファッションを取り入れた。

 クライブ・エバンス氏がデザインしたBOACの制服は、1970年から採用(写真5)。ポリエステル繊維と綿ツイル素材のドレスで、ピンクとブルーを用意した。つばのないピルボックス帽も着用。スカーフにはBOACのロゴをあしらった。

 ハーディ・エイミス氏は、1972年から制服の制作を開始(写真6)。BEAのコーポレートカラーの赤、白、青からブラウスとスカーフを選べた。1974年、BOACとBEAが合併。BAW発足後、初めての制服となった。

 1977年からは、世界共通の制服を導入(写真7)。英ファッションブランドのバカラ・ウェザオールが制作した。ジャケットには白いピンストライプと赤い裏地をあしらい、米ヴォーグ誌に掲載されるような品質のものを目指した。

 1985年に採用したのは、ローランド・クライン氏によるデザイン(写真8)。100%ウールのジャケットと長めのスカートで、リラックスした雰囲気を取り入れた。ピルボックス帽も着用し、冬期はグレーのスカートに赤・青・グレーのストライプのブラウスを合わせた。

 ブリティッシュ・カレドニアン航空(BCC/BR)と合併した1988年の制服では、スコットランドのタータンチェックを採用(写真9)。1993年の制服はアイルランド人デザイナー、ポール・コステロ氏がデザインし(写真10)、クラシックなデザインを取り入れた。現在の制服は、2004年から採用(写真11)。英デザイナー、ジュリアン・マクドナルド氏がデザインした。

写真3:1946年のBOACの制服(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真4:1967年から1970年のBEAの制服(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真5:1970年のBOACの制服(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真6:1974年導入のブリティッシュ・エアウェイズ初代制服(同社提供)

写真7:米ヴォーグ誌に掲載されるような品質を目指した1977年モデル(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真8:1985年モデルは100%ウールのジャケットが特徴(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真9:タータンチェックを採用した1988年モデル(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真10:クラシックデザインを取り入れた1993年モデル(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

写真11:2004年に導入した現モデル(ブリティッシュ・エアウェイズ提供)

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