ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)はこのほど、日本をベースにした客室乗務員(CA)の乗務開始から60周年を迎えたと発表した。同社の前身、BOAC(英国海外航空)の運航便に乗務。1964年4月の渡航自由化よりも以前の出来事だった。
当時の日本人CAは、和服で接客していた。それぞれに色やデザインが異なり、CAが各々自由に選ぶことができた(写真1、2)。
60周年を記念して、歴代の制服を振り返る。
BOACのCAが着用していた、1946年の制服(写真3)は、英国人デザイナー、モーリス・ハーマン氏がデザイン。ウエストを絞った、紺色の制服を採用した。
英国欧州航空社(BEA)のCAが1967年から1970年まで着用していたのは、ハーディー・エイミス氏によるデザイン(写真4)。上着の丈を短くし、英国人モデル、ツィッギーなどで流行した「スウィンギン・ロンドン」のファッションを取り入れた。
クライブ・エバンス氏がデザインしたBOACの制服は、1970年から採用(写真5)。ポリエステル繊維と綿ツイル素材のドレスで、ピンクとブルーを用意した。つばのないピルボックス帽も着用。スカーフにはBOACのロゴをあしらった。
ハーディ・エイミス氏は、1972年から制服の制作を開始(写真6)。BEAのコーポレートカラーの赤、白、青からブラウスとスカーフを選べた。1974年、BOACとBEAが合併。BAW発足後、初めての制服となった。
1977年からは、世界共通の制服を導入(写真7)。英ファッションブランドのバカラ・ウェザオールが制作した。ジャケットには白いピンストライプと赤い裏地をあしらい、米ヴォーグ誌に掲載されるような品質のものを目指した。
1985年に採用したのは、ローランド・クライン氏によるデザイン(写真8)。100%ウールのジャケットと長めのスカートで、リラックスした雰囲気を取り入れた。ピルボックス帽も着用し、冬期はグレーのスカートに赤・青・グレーのストライプのブラウスを合わせた。
ブリティッシュ・カレドニアン航空(BCC/BR)と合併した1988年の制服では、スコットランドのタータンチェックを採用(写真9)。1993年の制服はアイルランド人デザイナー、ポール・コステロ氏がデザインし(写真10)、クラシックなデザインを取り入れた。現在の制服は、2004年から採用(写真11)。英デザイナー、ジュリアン・マクドナルド氏がデザインした。
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ブリティッシュ・エアウェイズ
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