エンブラエルはこのほど、天津航空(GCR/GS)からE195を20機、E190-E2を2機、計22機を確定受注したと発表した。中国の航空会社が「E2シリーズ」を発注するのは初めて。カタログ価格は総額11億ドル(約1353億6000万円)。
両社は40機の導入で合意。2014年7月、習近平・中国国家主席のブラジル訪問中に発表した。残りの18機はE190-E2で、後日、中国当局が承認する。
E195は年内に引き渡しを開始する。E190-E2は2018年の引き渡しを予定している。GCRは中国国内で初めてE190を導入。現在は50機を保有し、アジア最大の導入数となっている。
E2シリーズ(70席から130席クラス)はE190やE195など現行機の第2世代機。メーカー標準の座席数はシートピッチが31インチの場合、E190-E2が1クラス仕様で106席、2クラス仕様で97席。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー社製PW1900Gを搭載する。初号機の納入は2018年の見込み。
GCRは海南航空(CHH/HU)系のフルサービス航空会社で、2009年6月設立。天津を拠点に大連やウルムチ、西安などの中国国内に就航している。国際線はシェムリアップ(カンボジア)や務安(韓国)などに就航している。日本には静岡に週5往復、函館に週2往復を天津から運航している。
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