全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空各社は5月7日、ゴールデンウィークの搭乗実績を発表した。対象期間は4月28日から5月6日までの9日間。ロードファクター(座席利用率、L/F)はJALとANAの国際線は80%前後、国内線は70%を超えた。旅客数は全社で前年を上回り、LCC(低コスト航空会社)は座席提供数も、前年を大きく上回った。
今年のゴールデンウィークは5月2日から5連休、休暇を取ると4月29日から8連休になり、日並びが良かったのが特徴。長期休暇を利用して、ハワイなど海外のリゾート地へ出掛ける人や、国内旅行では連休谷間の安い運賃を活用する人の動きが見られた。
出発のピークは各社異なるが、おおむね国際線と国内線ともに5月2日、帰りは6日となった。
ANA
ANAの旅客数は国際線が前年比13.9%増の20万4337人で、国内線は8.8%増の116万4475人。提供座席数は国際線が2.9%増の25万5947席で、国内線は2.9%減の165万6138席となった。
L/Fは国際線が7.7ポイント増の79.8%、国内線は7.6ポイント増の70.3%となっている。国際線はハワイのL/Fが90%を超えて好調だったほか、中国線の前年比が30.2%増と大幅に増加した。
国内線では、東北・北陸方面のL/Fが72.3%と高く、L/Fの伸び率では、北海道(前年比17.5%増)と中国・四国方面(12.6%増)が目立った。
期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が5月2日(95.7%)と1日(90.9%)、4月29日(91.1%)、上り(日本着)は5月5日(92.0%)と5日(91.0%)、国内線は下りが5月2日(95.7%)、上りは5月6日(95.4%)と5日(90.5%)となった。
JAL
JALグループの旅客数は国際線が8.6%増の22万9419人で、国内線は6.7%増の86万9769人。提供座席数は国際線が0.3%増の26万9959席、国内線は3.1%減の118万4068席となった。
L/Fは国際線が6.5ポイント増の85.0%、国内線は6.7ポイント増の73.5%となっている。国際線では、グアム線のL/Fが90%超えと好調。ハワイ線のL/Fは89.5%だった。旅客数の前年比では、中国線が16.6%と大幅に増加し、15.8%増の東南アジア線、15.7%増の米大陸線と続いた。
国内線は関西のL/Fが81.2%と好調だった。旅客数の伸び率では、北海道(前年比10.2%増)と九州方面(10.0%増)が目立った。JALでは、連休の長期化や円安の影響で、国内旅行に複数回出掛ける人がいることや、連休の谷間の安い運賃により、羽田−伊丹線など関西方面の需要が喚起されたとの見方を示している。
期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が5月2日(94.4%)、4月29日と5月1日(93.6%)、4月30日(90.9%)、上り(日本着)は5月6日(95.8%)と5日(95.3%)、4日(87.4%)、国内線は下りが5月2日(97.7%)、上りは5月6日(95.9%)と5日(92.4%)となった。
SKY
SKYの旅客数は前年比
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