全日本空輸(ANA)は2月17日、2012年から13年の経営戦略を発表した。13年4月1日に持ち株会社制へ移行する方針で、既存のANAブランドと、ANAが出資する格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパンやピーチ・アビエーション(APJ)との棲み分けを明確にし、運航を手がける各事業会社がブランドごとの業務を行いやすくする。ANAグループ全体の経営方針は持ち株会社が決定する。
ANAブランドとLCCブランド

ANAが55機導入する787=11年10月、仙台空港 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
現在のANAグループは、4月にANAへ統合するエアーニッポン(ANK)やエアアジア・ジャパンなどがANA本体にぶら下がる組織体制。持ち株会社制は今年6月の株主総会の承認後、13年4月から移行する。ANAは新経営戦略の柱として「マルチブランド戦略」を