全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が4月30日に発表した2015年3月期通期連結決算は、純利益が前期比7.8%増の392億3900万円だった。売上高は過去最高の1兆7134億5700万円(前期比9.1%増)、営業利益は915億4100万円(38.7%増)、経常利益は671億2900万円(56.4%増)で、期末配当は1円増配の1株4円。
羽田空港の国際線発着枠の大幅増により増収となった。営業費用が7.8%増の1兆6219億円となったものの、コスト削減で増益になった。
—記事の概要—
・15年3月期
・16年3月通期見通しは純利益32.5%増
15年3月期
国内線は運賃施策などが奏功し、堅調に推移。旅客収入は1.2%増の6833億円、旅客数は1.3%増の4320万3000人、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は1.4%減、有償旅客の輸送距離を示すRPK(有償旅客キロ)は1.9%増、ロードファクター(座席利用率、L/F)は前年度より2.1ポイント上昇し64.1%となった。
羽田発着枠が大幅に増えた国際線は、旅客収入が18.5%増の4683億円、旅客数が13.8%増の720万8000人、ASKが19.4%増、RPKが16.4%増、L/Fが1.8ポイント下落し72.0%だった。20%近い提供座席数の増加率に対して、旅客数の伸びはやや下回った。
ANAHDの平子裕志上席執行役員(財務企画・IR部担当)は、羽田の増枠当初
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