エアライン, 空港 — 2015年4月23日 20:56 JST

エチオピア航空、羽田乗り入れに意欲

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 エチオピア航空(ETH/ET)は4月23日、羽田空港への乗り入れを検討していることを明らかにした。都内で開いた記者会見で、テウォルデ・ゲブレマリアムCEO(最高経営責任者)がAviation Wireの取材に答えた。

787の模型を手に微笑む(左から)メサイ・メンギスツ日本支社長、テウォルデ・ゲブレマリアムCEO、ソロモン・タデッセ・エチオピア観光機関CEO=4月23日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

「日本就航は念願」と話すエチオピア航空のゲブレマリアムCEO=4月23日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 テウォルデCEOによると、同社は羽田の発着枠を国土交通省航空局(JCAB)に申請。現在は空きがないため、空くのを待っているという。

 同社は現地時間4月21日、アジスアベバ-成田線の運航を開始。香港経由で週3往復運航している。1日1往復のデイリー化についてテウォルデCEOは、「需要次第では増やす。なるべく早く増便したい」との姿勢を示した。

 同社の東アジア路線は、北京と上海、広州、香港便を1日1往復の直行便で、ソウル(仁川)便を香港経由で週4往復運航。テウォルデCEOは、「世界第3位の国である日本が欠けていることに長い間懸念があった。20年近く考えていた」と語った。

 22日夜に成田空港へ到着した初便のET672便には、約150人が乗っていた。アフリカ諸国からの乗客が大半とみられ、今後は日本人とアフリカ諸国の利用者の割合が1対1になるとの見通しを示した。アフリカ諸国からは観光とビジネス、日本からは観光での利用が多く、同社では日本からのビジネス需要が今後増えると予測している。

 同社は全日本空輸(ANA/NH)とコードシェアを実施。羽田にはANAのバンコク便とコードシェアを実施して乗り入れている。

成田を出発するエチオピア航空のアジスアベバ行き初便=4月22日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

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