エチオピア航空(ETH/ET)は4月23日、羽田空港への乗り入れを検討していることを明らかにした。都内で開いた記者会見で、テウォルデ・ゲブレマリアムCEO(最高経営責任者)がAviation Wireの取材に答えた。
テウォルデCEOによると、同社は羽田の発着枠を国土交通省航空局(JCAB)に申請。現在は空きがないため、空くのを待っているという。
同社は現地時間4月21日、アジスアベバ-成田線の運航を開始。香港経由で週3往復運航している。1日1往復のデイリー化についてテウォルデCEOは、「需要次第では増やす。なるべく早く増便したい」との姿勢を示した。
同社の東アジア路線は、北京と上海、広州、香港便を1日1往復の直行便で、ソウル(仁川)便を香港経由で週4往復運航。テウォルデCEOは、「世界第3位の国である日本が欠けていることに長い間懸念があった。20年近く考えていた」と語った。
22日夜に成田空港へ到着した初便のET672便には、約150人が乗っていた。アフリカ諸国からの乗客が大半とみられ、今後は日本人とアフリカ諸国の利用者の割合が1対1になるとの見通しを示した。アフリカ諸国からは観光とビジネス、日本からは観光での利用が多く、同社では日本からのビジネス需要が今後増えると予測している。
同社は全日本空輸(ANA/NH)とコードシェアを実施。羽田にはANAのバンコク便とコードシェアを実施して乗り入れている。
関連リンク
Ethiopian Airlines
・エチオピア航空、成田就航 787で香港経由アジスアベバ線(15年4月23日)
・エチオピア航空、成田-アジスアベバ線4月就航 ANA共同運航(15年1月13日)
・ANA、エチオピア航空とコードシェア アフリカ6地点に(14年10月17日)
・日本とエチオピア、成田への乗り入れで合意 就航は未定(13年12月4日)