4月1日にANAホールディングス(9202)の社長に就任した片野坂真哉氏。全3回となる片野坂社長への単独インタビュー第2回は、三菱航空機が10日に初飛行の遅れを発表した、リージョナルジェット機「MRJ」やコスト削減について。
ANAHDはMRJのローンチカスタマーで、確定発注15機とオプション10機の計25機を発注済み。初号機の引き渡しは2017年4-6月期となる見通しで、飛行試験機の5号機にはANAカラーが施される。

4月からグループを率いるANAホールディングスの片野坂真哉社長=4月16日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire
*サービスや求める人物像などについて聞いた下編はこちら [1]。
*国際線の空白地帯への進出や、国内線の戦略、2社あるLCCを統合するかを聞いた上編はこちら [2]。
─ 記事の概要 ─
・二度あることは三度あるが“四”はない
・スタッフ自らの工夫でコスト削減
二度あることは三度あるが“四”はない
──MRJのスケジュールが見直しになり、初飛行が9-10月期に延期となった。デリバリースケジュールはそのままだが、どのように感じているか。

MRJのデリバリー遅れは「ないと信じている」と語るANAホールディングスの片野坂社長=4月16日 PHOTO: Tatsuyuki TAYAMA/Aviation Wire
片野坂社長:私どもにもきっちり説明があった。「(2017年4-6月期の)デリバリーは遅らせません。初飛行を確実なものにするために、エンジンをはじめとする準備をしっかりしたものにするためです」というもので、納得している。
一番大事なことはデリバリーだ。今まで3回遅れている。このことで、代わりの小型機を購入しており、私たちは負担がある。今回、デリバリー遅れはないと信じている。
「二度あることは三度ある」と言うが、