民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)が4月11日に発表した2015年3月利用実績は、ロードファクター(座席利用率、L/F)が77.7%と、前年同月を2.1ポイント下回った。
減便やエアバスA330-300型機の運航停止などにより、提供座席数が19.7%減の68万9592席と大幅に減少したことや、春休み期間を迎えたことで、6カ月ぶりに70%台に回復した。
搭乗者数は提供座席数減少の影響もあり、前年同月比22.1%減の52万5788人と、5カ月連続で下回った。
3月の運航路線は24路線。羽田発着は5路線で、L/Fは福岡線が90.9%(前年同月比1.1ポイント低下)、札幌線と鹿児島線、那覇線は80%台に乗せた。
一方、羽田発着以外の19路線では、2014年4月以降に新設した神戸-仙台線など4路線を除いた15路線を見ると、神戸-札幌線や鹿児島線をはじめとする神戸発着6路線など11路線のL/Fが前年割れとなった。
前年割れ11路線のうち、神戸-鹿児島線が前年同月比39.1ポイント下回る48.7%と、もっとも大きく割り込んだ。これに、24.3ポイント低下して60.5%だった神戸-札幌線、17.1ポイント低下して53.5%だった中部-札幌線が続いた。
羽田路線が好調だった反面、新設を除いた羽田発着以外の路線では、L/Fの前年割れが目立った。また、那覇-宮古線と石垣線、仙台-福岡線と札幌線、季節定期便の札幌-那覇線の計5路線が3月29日から運休。宮古と石垣からは事実上撤退となった。
羽田と神戸、札幌、仙台、茨城、中部、米子、福岡、宮古、石垣の発着路線ごとの実績詳細は下記の通り。
羽田
羽田発着5路線のうち、最もL/Fが高かった路線は福岡線で90.9%(1.1ポイント低下)。搭乗者数は10万9756人(1.2%減)、提供座席数は12万714席(前年並み)だった。2014年6月から運航していた、全席に座席幅が広い「グリーンシート」を備えたエアバスA330-300型機(271席)を、2月から他路線と同じボーイング737-800型機(177席)に小型化した。
福岡線に次ぐL/Fだったのは札幌線で
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