全日本空輸(ANA/NH)とユナイテッド航空(UAL/UA)は4月8日、両社の航空貨物の共同事業(JV)について、国土交通省から独占禁止法適用除外(ATI)認可を受けたと発表した。
両社は太平洋路線の貨物便で、スケジュールや運賃、空港ハンドリングなど、JVを展開。2015年中の開始を目指す。旅客便に貨物を搭載するもので、ANAはUALの中南米路線に、UALはANAの中国を除くアジア路線に展開できるようになる。
両社は2011年4月から旅客輸送の共同事業を始めている。ANAの貨物分野でのJVは、2014年9月にATIの認可を受けたルフトハンザ・カーゴ(GEC/LH)に次いで2件目となる。
ANAは2014年4月、同社の貨物事業を一体的に受け持つ事業会社ANA Cargo(ANAカーゴ)を設立。ANAの貨物事業室が担当していた企画やマーケティング、販売計画などと、ANAロジスティクサービスが担っていたエアラインセールスや上屋ハンドリング、ソリューション(フォワーディング/ロジスティクス)などの貨物事業を統合。貨物機の運航以外の業務をANAカーゴが引き継いだ。
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