エアバスは現地時間7月8日、A320型機のエンジン換装型「A320neo」の製造を開始したと発表した。仏トゥールーズのサン-エロワ工場で最初のメタルカットが行われ、エンジンパイロンの加工を開始した。
パイロンは主翼にエンジンを取り付ける部品。A320neoの新型パイロンは従来のA320のパイロンと共通性を維持しながら、A380のパイロン設計時に開発された最新構造を取り入れ、これまでよりチタニウムを多く使用している。また、燃料消費効率の高い新エンジン用に考案された「アフト・パイロン・フェアリング(aft-pylon-fairing)」を採用した。
サン-エロワ工場ではエアバス機用エンジンパイロンの設計や製造、組立、装備、テストを行っており、チタニウム製ナセル部品の設計や製造も手がけている。
A320neoは2015年に就航予定で、これまでに1400機以上の受注を獲得している。