@Aviation_Wire
Aviation Wire
RSS
「またいつか愛情溢れるこの石垣島に戻れる日を楽しみにしております」。
3月28日の運航を最後に運休となった、スカイマーク（SKY/BC）の那覇－石垣線。最終便を送り出した石垣空港のチェックインカウンターには、同社の石垣空港事務所のスタッフが手作りしたポスターがあった。「会社がおかれた状況を考え、皆でどうしようか悩んだのですが、石垣島の方に御礼の気持ちを伝えたくて作りました」。宮下哲所長はこう話す。
スカイマークの石垣空港事務所員が用意した手作りポスター＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
29日から運休する路線は、那覇－石垣線のほか、那覇－宮古線、仙台－福岡線と札幌線。季節定期便の札幌－那覇線も含めると5路線だ。同社は1月28日に経営破綻し、ロードファクター（座席利用率）が芳しくない那覇－石垣線は早々に減便が決まり、2月1日からは石垣線は1日3往復から2往復になった。
石垣線が就航したのは2013年7月10日。当初は那覇以外に成田と神戸にも直行便を飛ばしていたが、利用低迷により2014年3月30日から直行便は那覇のみに再編された。那覇－石垣線も就航当初の便数は1日4往復で、同社は石垣を那覇に次ぐ沖縄の要所と位置づけていた。
那覇－石垣線の最終日は、石垣行きBC567便（ボーイング737-800型機、登録番号JA737Z）が那覇を午後4時32分（定刻午後4時25分）に出発し、午後5時35分（同午後5時30分）に到着した。
最終便となった折り返しの那覇行きBC566便は、石垣空港に勤めるSKYのスタッフ総出で見送る中、午後6時12分（同午後6時10分）に出発。那覇には午後7時7分（同7時5分）に到着し、約1年8カ月の運航に幕を下ろした。
民事再生手続き中の同社では、経営再建後の再開を目指して運休とするが、事実上の撤退。ほとんどが島外から赴任していた石垣勤務の社員は、他空港へ異動する。
また、29日からはスカイネットアジア航空（ソラシド エア、SNJ/6J）が、那覇－石垣線を1日2往復で新設。一方、全日本空輸（ANA/NH）は同路線を1日8往復から6往復に減便し、2往復分はSNJとのコードシェアで補う。日本トランスオーシャン航空（JTA/NU）や琉球エアーコミューター（RAC）の運航便を合わせると、那覇－石垣間は28日までは1日19往復だったが、SKY撤退後は17往復に減少する。
島を離れることについて宮下所長は、「皆ずっと島で生活してきたので愛着があります。会社の体力のこともあり運休となりますが、いつか戻ってきたいです」と残念そうだった。
本写真特集では、石垣到着最終便から出発最終便の離陸までの様子などを取り上げる。
＊写真は計35枚（ログインするとすべてご覧いただけます）。
＊最終便の記事はこちら。
石垣空港に着陸する那覇発最終BC567便＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
石垣空港に着陸する那覇発最終BC567便＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
駐機場へ向かう那覇発最終BC567便＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
駐機場へ向かう那覇発最終BC567便＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
駐機場へ向かう那覇発最終BC567便＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
駐機場へ向かう那覇発最終BC567便＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
石垣空港に到着し那覇発BC567便から降りる乗客＝3月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
最終日を迎えたスカイマークのチェックインカウンター＝15年3月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
これより先は会員の方のみご覧いただけます。
無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。
会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。
無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。
* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
購読料はこちらをご覧ください。
* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員：会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員：会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員：会員限定記事以外を閲覧可能
* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。