新関西国際空港会社は、2012年度から始めた関西空港の着陸料割引制度を継続する。3月末に期限を向えるが2年間延長し、LCC(低コスト航空会社)をはじめとする新規就航や増便につなげる。
割引制度では、国際線着陸料を1トン当たり310円値下げし、1990円としている。航空会社が新規就航や増便する際、初年度80%、2年目50%、3年目30%の割引率を適用しており、深夜早朝となる午前1時から午前5時59分に着陸する場合は、50%割り引いている。
これらの割引により、2014年度の発着回数は過去最高の約14万5000回に達し、旅客数は14年ぶりに1900万人を超える見通し。割引制度を延長することで、旺盛な訪日需要を取り込む。
2015年度は新たに、関空と伊丹空港間のフェリーフライト(回送)について、着陸料を無料にする。関空から臨時便を運航するための回送と、臨時便運航後に伊丹へ機材を戻す際に適用する。
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