4月6日に都内で開催されるセミナー「MRJ初飛行とスカイマーク後の航空業界」(主催:セミナーインフォ)で、記者(吉川)が講師を務めます。
同セミナーでは、今年4-6月期に初飛行を控える三菱航空機の「MRJ」の現状と、日本の航空機産業の展望、スカイマーク(SKY/BC)破綻後の日本の航空業界を取り上げます。また、冒頭では日本の航空業界の概要も説明します。
昨年、金融業界向けセミナーを企画するセミナーインフォ様からご依頼があり、承ったものです。今回は日本における航空産業の位置づけを中心に、これから航空業界に携わる方にもわかりやすい説明を心掛けたいと考えております。
概要
セミナー名:MRJ初飛行とスカイマーク後の航空業界
講師:航空経済紙「Aviation Wire」編集長 吉川忠行
開催日:2015年4月6日(月) 午後1時30分から4時30分
場所:カンファレンスルーム(セミナーインフォ内)
住所:東京都千代田区九段南2-2-3 九段プラザビル2F
参加費:1人35,350円(消費税・資料代含む)
問い合せ先:株式会社セミナーインフォ(TEL:03-3239-6544 FAX:03-3239-6545)
約50年ぶりの国産旅客機となる三菱航空機の「MRJ」が、今年4-6月期にいよいよ初飛行します。ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA)への初号機引き渡しは、2年後の2017年4-6月期で、最大25機を導入。日本航空(JAL)も、2021年から32機を順次投入していきます。MRJは競合する機体と比べて燃費の良さや静粛性の高さを売りとしており、プロジェクトを成功させるだけではなく、次に続く機体開発も見据える時期を向えつつあります。
一方、機体を運航するエアライン側も大きな転機を迎えています。1990年代、国の規制緩和で生まれた「新規航空会社」と呼ばれる4社の新規参入したエアラインは、次々と経営危機に陥り、最後に残ったスカイマークも1月28日に経営破綻しました。羽田空港の再国際化などで、ANAやJALも大型機と小型機の運航を最適化するなど、さらなる経営効率向上を進めています。
本講演では、MRJがどのような機体であるかをはじめ、エアラインが運航している各航空機についてや、日本の航空機産業の現状、MRJ後の機体開発を解説します。同時に、再編が進む国内エアラインの実情もご紹介します。
プログラム
1. 国内エアラインが運航する機体の概要
(1)幹線用の中大型機
(2)LCCや地方路線用の小型機
(3)地域間輸送を担うリージョナル機
2. MRJとは
(1)海外製部品が多い国産機
(2)飛ばすだけなら簡単
(3)受注の展望
3. 日本の航空機産業
(1)YS-11から始まった戦後の航空業界
(2)ボーイング機やエンジンの製造参画
(3)民間転用の難しさ
(4)製造業の航空業界参入の難しさと展望
4. 国内エアラインの勢力図
(1)ナショナルフラッグとなったANA
(2)規模より質を追うJAL
(3)スカイマーク破綻で規制緩和は失敗か
(4)iPhone/iPadなど航空会社はどうIT活用を進めているのか
5. ポストMRJに向けて
6. 質疑応答
関連リンク
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