民事再生手続き中のスカイマーク(SKY/BC)は、9月1日から米子空港発着の全路線を運休する。ロードファクター(座席利用率、L/F)が低迷する路線から撤退し、経営立て直しを急ぐ。
同社は2月27日に、国土交通省航空局(JCAB)へ米子全路線の運休を届け出た。航空法では、路線撤退の6カ月前までに国交省へ届け出ることを定めており、8月末までの運航となった。
低迷が続く米子路線は2013年12月に開設。2014年10月26日からは羽田-米子線(1日2往復)と米子-札幌線(1日1往復)の2路線を、直行便から神戸経由便に再編した。
残る直行便は那覇線と神戸線の2路線で、1月の利用実績は那覇線のL/Fが39.3%、搭乗者数が4243人、提供座席数が1万797席で、神戸線はL/Fが42.9%、搭乗者数が9109人、提供座席数が2万1240席だった。
同様に不振が続く仙台発着の3路線についても、3月29日から札幌線と福岡線が運休することから、残る神戸線の撤退を検討する。3月に同社が国交省へ撤退を届け出た場合、9月までの運航となる見通し。
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スカイマーク
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