ホンダジェット、フライトシミュレーター導入　米本社に

　本田技研工業（7267）の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー（HACI）は現地時間2月25日、小型ビジネスジェット機「HondaJet（ホンダジェット）」のパイロット訓練用フライトシミュレーターを、米ノースカロライナ州のHACI本社に導入したと発表した。

トレーニングセンターに設置したフライトシミュレーター（ホンダ提供）

　フライトシミュレーターを製作したのは米フライト セーフティー インターナショナル（FlightSafety International）。オクラホマ州ブロークンアローの同社工場で組み立て、HACI本社内のHondaJetトレーニングセンターに納入した。

　このフライトシミュレーターでは、HondaJetの飛行特性を高精度に再現。さまざまな条件でのパイロット訓練を実施できるという。

　計画によると、HondaJetは2015年1-3月期に、FAA（米国連邦航空局）の型式証明（TC）を取得予定。認定飛行試験は横風時や高高度での離着陸試験、片発エンジンでの離陸試験、航法用電子システム、アビオニクス試験、温度や機内圧を調整する空調与圧試験などが進行中で、米国内70カ所以上の空港で2000時間以上実施している。

　量産初号機の初飛行は、現地時間2014年6月27日午前10時18分（日本時間27日午後11時18分）に成功。HACI本社がある米ノースカロライナ州グリーンズボロ市のピードモントトライアッド国際空港を離陸し、飛行特性や各種システムの機能試験後、同社従業員1000人以上が見守る中、飛行試験を終えている。同年10月には、顧客向けのデモンストレーションツアーを実施した。

HondaJetトレーニングセンター（ホンダ提供）

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HondaJet
FlightSafety International

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