全日本空輸(ANA)は7月3日、最大2000億円規模の公募増資を行うと発表した。公募増資と第三者割当増資の計10億株を新たに発行する。このうち9億1400万株を公募増資で発行し、需要動向によりオーバーアロットメントで8600万株を追加で売り出す。
ANAの公募増資は2009年7月以来3年ぶりで、増資の規模ではANAにとって過去最大。国内募集の主幹事会社は前回に引き続き野村証券が務める。ANAの発行済み株式総数は25億2495万9257株で、増資後は約4割増の34億3895万9257株に増加する。
調達資金はボーイング787型機など経済効率の高い航空機購入やアジア市場での事業強化など、成長の見込める国際線の旅客事業に充てる予定。今後の機材への投資計画は予備部品なども含めて計5774億6300万円で、内訳は787が3744億7400万円で最も多く、三菱航空機のMRJ90が484億3800万円、777-200ERが332億4700万円、737-800が291億9900万円、ボンバルディアDHC-8-Q400が56億4600万円となっている。
7月3日のANAの終値は、前日比31円安(-13.84%)の193円だった。