ANAホールディングス(9202)は2月13日、片野坂真哉副社長(59)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。伊東信一郎社長(64)は代表権のある会長に就き、大橋洋治会長(75)は相談役に退く予定。
─ 記事の概要 ─
・「頑張れば必ず良くなる」
・キーワードは「安全・お客様・成長」
・JAL「まったく追い抜いていない」
・伊東社長「やり残したことはない」
「頑張れば必ず良くなる」
片野坂新社長は鹿児島県生まれ。東京大学法学部を卒業後、全日本空輸(ANA/NH)に入社。マーケティング室レベニューマネジメント部長や人事部長、常務取締役執行役員、専務取締役執行役員を歴任し、2013年4月1日の持ち株会社制移行時に発足したANAHDの代表取締役副社長執行役員に就いた。現在はグループの人財戦略と経営戦略が担務となっている。
新社長打診があったのは、2014年12月終わり。片野坂新社長は「会社が伸びていく時なので非常に責任が重い」としながらも、「ANAグループの発展に鋭意努力していく」と抱負を述べた。
伊東社長は、「視野が非常に広く、行動力や仕事に対する熱意が非常に高い」と新社長を評した。
片野坂新社長は自身の性格を「根明(ねあか)」と答え、「頑張れば必ず良くなると思い込んでいる」と話した。
キーワードは「安全・お客様・成長」
経営のキーワードとして片野坂新社長は、「安全・お客様・成長」を挙げた。
今後の成長領域については、旅客は国際線を主力として、貨物も現在展開する沖縄貨物ハブだけではなく、アジア拠点を検討する考えを示した。ピーチ・アビエーション(APJ/MM)とバニラエア(VNL/JW)の2社あるグループのLCC(低コスト航空会社)については、「1社(APJ)は大変順調。もう1社(VNL)は今年、来年が勝負の年」と述べ、今後の主力になっていくと語った。また、海外LCCが注力する中距離リゾート路線についても、迎え撃つ姿勢を示した。
国際線事業については、「自分の会社で体力をつけて、
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