ANAホールディングス(9202)は、1月30日に発表した2014-16年度のANAグループ中期経営戦略ローリングプランで、傘下に持つLCC(低コスト航空会社)のバニラエア(VNL/JW)の機材計画を見直す方針を示した。
当初2015年度には、10機のエアバスA320型機(180席)を導入予定だった。これを2月に受領する8号機までとし、増機のペースを遅らせる。2015年は8機体制で運航することで、確実に黒字化を達成させる。ANAHDから暫定的にリース導入していた3機の中古機は返却済み。
全7路線を運航するネットワークについては、新設による拡大よりも需給変動に応じた運航便数展開など、採算性を重視する。現在国内線は成田-那覇線と札幌線、奄美大島線の3路線、国際線は成田-台北線とソウル線、香港線、2月1日就航の高雄線の4路線を運航している。
運賃についても、競争力と収益性を両立できるよう、これまでよりも細分化した値付けをする。また販売座席の最適化をシステム化で実現する。
2016年度からは黒字化とパイロット確保の目途を前提に、国際線を中心に事業規模を拡大する。
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バニラ・エア
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