エアアジアグループは現地時間1月4日、昨年12月28日に墜落したエアアジア・インドネシア(AWQ/QZ)のスラバヤ発シンガポール行きQZ8501便(エアバスA320型機、登録番号PK-AXC)の捜索状況を発表した。インドネシア国家捜索救助庁(BASARNAS)が、新たに乗客乗員とみられる4人の遺体を現場海域から収容した。
エアアジアによると、同庁は捜索8日目に入りジャワ島東部海域の捜索範囲を拡大。80人以上のダイバーによる捜索が続くものの、現場海域の天候が不安定なことから、4日は機体の確認に至らなかった。
同庁は4人の遺体を収容したほか、非常口の扉など機体の一部と見られるものや救命道具、乗客の荷物とみられるものを発見。これまでに34人の遺体が発見されたとの報告が入っているという。
QZ8501便墜落を受けて、防衛省は現場海域に海上自衛隊の護衛艦2隻とヘリコプター3機を派遣。捜索活動にあたっている。
また、インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)は、気象状況から事故原因を分析した報告書で、QZ8501便が積乱雲を避けるため、管制に対して高度3万2000フィートから3万8000フィートへ上昇する許可を求めた後に消息を絶ったとしている。その後、湿った空気の水分が凍結し、同便の機体に氷の粒が付着する「アイシング」が起き、エンジンに不具合を引き起こして墜落に至った可能性を指摘している。
一方、フライトレコーダー(DFDR)が回収されていないことから、アイシングは気象データの分析に基づく可能性のひとつであると報告書を結んでいる。
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