米国・ニュージーランド合作映画『ホビット』シリーズをテーマにした、ニュージーランド航空(ANZ/NZ)の特別塗装機が12月28日、成田空港にオークランド発NZ99便として到着した。同機が日本路線に投入されたのは今回が初めて。
ANZは『ホビット』にキャンペーンを通じて協力。劇中の「中つ国(なかつくに、Middle-earth)」の公式エアラインを務めている。また、ANZの機内安全ビデオにも出演者が登場している。
今回成田に飛来したのは、2機あるボーイング777-300ER型機の特別塗装機のうち、2012年11月に披露した初号機(登録番号ZK-OKP)で、機体には登場人物が50メートル以上にわたり描かれた。普段はオークランド-ロサンゼルス線などに投入されている。
ANZは通常、日本路線で777-300ERを運航していないが、年末年始で需要が旺盛なことから機材が変更となり、日本初お目見えとなった。27日と28日、2015年1月3日と4日の成田-オークランド線を、777-300ERで運航する。
座席数は、ビジネス・プレミア44席、プレミアム・エコノミー44席、エコノミー244席の計332席。ビジネス・プレミアは、フルフラットシートを斜めに配置するヘリンボーン配列(1席-2席-1席)を採用した。プレミアムエコノミーは2-2-2配列で、各席が窓側を向くよう少し斜めに設置されている。
3-4-3配列となるエコノミーのうち、37列目から46列目までの10列は、1列10席のうちA-B-C席とH-J-K席の両側3席ずつが平らなソファーになるシート「エコノミー・スカイカウチ」を導入している。
ANZの日本路線は、成田-オークランド線が1日1往復、成田-クライストチャーチ線が週3往復(成田発は月・金・土)の2路線週10往復。12月2日には、ANZがローンチカスタマーである787-9の初便が、成田に到着した。
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