エアアジア・インドネシア(AWQ/QZ)は現地時間12月28日午後、同日朝に消息を絶ったインドネシアのスラバヤ発シンガポール行きQZ8501便の乗客の国籍などについて、情報を更新した。新たに乗客2人の国籍が英国とフランスとされた。日本人は含まれていない。(最新記事はこちら)
スラバヤのジュアンダ国際空港を午前6時35分(スラバヤ時間)に出発したQZ8501便は、午前7時24分(スラバヤ時間)に管制との交信を絶った。
機材はエアバスA320型機(180席、登録番号PK-AXC)で、乗客155人と乗員7人(運航乗務員2人、客室乗務員4人、整備士1人)の計162人が乗っていた。当初客室乗務員は5人と発表されていたが、このうち1人は整備士だとわかった。
また乗客のうち6人が子供だとしていたが、夕方の発表では17人となり、155人の内訳は17人のほかに大人137人と幼児1人だった。
乗客乗員の国籍はインドネシア人155人、韓国人3人、マレーシア人1人、シンガポール人1人のほか、当初インドネシア人とされていた2人は英国人とフランス人だった。
AWQはマレーシアのLCC(低コスト航空会社)、エアアジアがインドネシアに設立したグループ会社。同社によると、同便は更新を絶つまでインドネシアのATC(航空交通管制)の管制下にあり、飛行計画上のルートを飛行していたが、天候を理由にルート変更を要求していた。
機体が最後に定期点検を受けたのは、今年11月16日。機長の総飛行時間は2万537時間で、AWQでは6053時間乗務していた。副操縦士は2247時間だった。
AWQは、インドネシアの航空当局と捜索救助にあたるとしている。
航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24」で、QZ8501便の午前7時24分時点の情報を見ると、高度3万2000フィート(約9754メートル)を時速469ノット(約869キロメートル、マッハ0.7)で、ブリトゥン島の東南東のジャワ海・カリマタ海峡付近を飛行していたとみられる。
エアアジアグループのトニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)は、自身のTwitter(ツイッター)で乗客乗員の無事を祈る声明をツイート。AWQなどエアアジアグループでは、28日午後からFacebook(フェイスブック)やツイッターのロゴマークを、コーポレートカラーの赤からダークグレーに変え、乗客と乗員の無事を祈っている。(最新記事はこちら)
関連リンク
エアアジア
Flightradar24.com
・エアアジアQZ8501便墜落、残骸と遺体発見(14年12月31日)
【お知らせ】
出発時刻の表記をスラバヤ時間に変更しました。(2014年12月29日 15:36 JST)