旅行カバン大手のサムソナイト・ジャパン(東京都渋谷区)は12月18日、米国の老舗高級バッグブランド「ハートマン」の新商品となる軽量スーツケース「7R(セブンアール)」を発表した。
7Rは新しい場所やアイデア、機会を求めて冒険する遺伝子の名称から採用。強度と軽さを実現するため、本体はサムソナイトが特許を持つ素材「カーヴ」を用い、プルハンドル(引き手)にはカーボンファイバーとアルミニウムを使用した。
カーヴ素材は、人が踏みつけても元の状態に回復する復元力がある。キャリーハンドル(持ち手)にはレザーを採用し、キャスターは衝撃を吸収する構造を取り入れている。
サイズは3種類で、いずれも4輪タイプ。もっとも小さい機内持ち込み可能な「Spinner 55」が38リットルで重さ1.87キログラム、中型で1週間程度の荷物が収まる「Spinner 69」が71リットルで2.73キログラム、シリーズ最大で1週間以上の荷物を想定した「Spinner 75」が90リットルで2.87キログラムとなる。色は各サイズとも、ブラックとアルミニウム、ローズゴールドの3色を展開する。
税込価格は、Spinner 55が14万400円、Spinner 69が16万2000円、Spinner 75が17万2800円。
ハートマンは1877年、米ウィスコンシン州ミルウォーキーでジョセフ・S・ハートマンが創業。「ラグジュアリー」「イノベーティブ」「タイムレス」を哲学に、旅行カバンを135年以上手掛け、2012年にサムソナイト傘下に入った。今年10月には、ニューヨークに続く世界2番目の店舗でアジア初の旗艦店となる「ハートマン銀座」を、銀座の新商業施設「キラリト ギンザ」にオープンしている。
サムソナイト・ジャパンは現在、ハートマンの日本国内店舗を、銀座店のほかに5店舗をデパート内に出店しており、計6店舗を展開。2015年に直営店2店舗を含む18店舗、2016年には30店舗(旗艦店1、直営店3、デパート26)まで増やす。海外では米国とアジアに続き、2015年からは欧州展開を進める。
同社では、独RIMOWA(リモワ)や米TUMI(トゥミ)のスーツケースなどを競合商品と位置づけ、これらに関心を持つ顧客層への販売を強化する。
関連リンク
ハートマン
・米高級バッグ「ハートマン」銀座に旗艦店開業(14年11月2日)