エアライン, 空港 — 2014年11月28日 15:20 JST

サンタさん、成田に降り立つ　子どもと大人に笑顔プレゼント

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　クリスマスまであと1カ月を切った11月28日、フィンランドからサンタクロースが来日した。フィンエアー（FIN/AY）AY73便で成田空港に到着。この時期恒例の来日で、成田に降り立つのは2009年以来、5年ぶり。

操縦席から手を振るサンタさん＝11月28日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　来日したのは、「サンタクロース・ファウンデーション」が任命する公認サンタ。同ファウンデーションはフィンランド通商産業省が協力し、FINなどフィンランド国内の企業や団体が出資するもので、毎年この時期に公認サンタを派遣している。FINはサンタクロースのオフィシャルエアラインを務めている。

　サンタさんは午前10時5分、成田空港82番搭乗口に到着した。機内では一般客の扮装で搭乗。成田到着直前に正体を現し、ほかの乗客を驚かせたという。

　乗客とは違うタラップを降りたサンタさんは、「ミナサン、コンニチハ」と日本語であいさつ。「今年もクリスマスシーズンがやってきた。子どもたちにプレゼントと幸せを届けに来た。再び来日できてうれしい」と、子どもたちへプレゼントを渡すのを心待ちにしている様子だった。この日の成田地方は最高気温が18度。サンタさんは「（住んでいる同国北部の）ロバニエミはマイナス6度で雪が降っていた。日本は暑い。夏に逆戻りしたみたいだ」と、額に汗を光らせた。

　AY73便から降りた乗客は搭乗橋で立ち止まり、サンタさんの様子を見ていた。

　サンタさんは一般客と同じように入国審査へ。途中、台湾からの小さな訪日客がサンタさんを見つけると駆け寄る姿が見られた。小さな訪日客は動く歩道を逆走。途中転んでしまうものの、サンタさんに会えたうれしさからか、終始笑顔だった。

　空港内では子どもだけでなく大人が駆け寄る姿も。話しかける人、一緒に写真を撮影する人、遠巻きに見る人などさまざまだったが、みんなにこやかだった。

　サンタさんは子どもたちへのプレゼントをたくさん詰めた荷物とともに来日。税関を無事に通過した。相棒のトナカイたちは「別送品」にしたという。

　日本滞在中は都内や愛知県内、大阪府内などの幼稚園や企業、病院などを訪問。子どもたちだけでなく大人たちにも笑顔を届ける。離日は12月24日、関西空港発AY78便を予定している。