11月21日、スカイマーク(SKY/BC、9204)が日本航空(JAL/JL、9201)に対し、経営支援を要請したことを明らかにした。具体的な内容は今後詰めていくが、旅客や貨物分野でのコードシェア(共同運航)を両社で検討していく。
しかし、なぜ国内航空会社で売上高首位の全日本空輸(ANA/NH)ではなく、JALなのか。なぜJALはSKYに出資しないのか。両社の意図を探る。(ANAも加わった提携はいつ実現? 現状はこちら [1])
─ 記事の概要 ─
・独立にこだわる西久保社長
・羽田国内線はANAが過半数
・国交省監視下のJAL
独立にこだわる西久保社長

JALに経営支援を要請したスカイマーク=14年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
SKYの歴史的経緯を見ると、必ずしもJALと密接な関係にあったわけではない。会社設立翌年の1997年7月、ANAと技術指導などの契約を結んでいる。その後、2000年9月には空港のグランドハンドリングや整備を自前でこなすようになった。人的な面では、ANA出身者は役員も含め、現在も一定数いる。しかし、SKY以外の新規航空会社3社がすべてANA傘下にある状況と比べると、両社は特段深い間柄ではない。
一方、JALとの関係も似たようなものだ。