エアバス, 機体 — 2014年11月18日 14:35 JST

エアバス、ベルーガ新型機開発へ 既存機は25年までに退役

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 エアバスは現地時間11月17日、パーツ輸送を担う大型輸送機「ベルーガ」を新たに5機開発、生産すると発表した。A350 XWBファミリーの生産量増加に伴うもので、2019年中盤に運用を開始する見込み。

A300をベースにしたベルーガ現行機=13年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新しいベルーガは、A330をベースに開発。コンポーネントや機器は既存のものを再利用し、コックピットや貨物室などを新たに開発する。

 既存のベルーガは新型機と順次入れ替え、2025年までには退役する予定。

 ベルーガとは、シロイルカの意味。欧州各地で製造されるA380やA350 XWBなどエアバス機のパーツを、仏ナントやサンナゼール、独ブレーメン、スペインのヘタフェ、英ブロートン、イタリアのナポリなどから、仏トゥールーズや独ハンブルクの最終組立工場へ輸送している。主翼や胴体などのパーツを運ぶベルーガは、飛行機を作るための飛行機、と言える。

 現在のベルーガはエアバスが1970年代からパーツ輸送に使用してきた、ボーイング377ストラトクルーザーの改修機「スーパー・グッピー」が老朽化したため、代替機として開発された。エアバスの旅客機A300-600Rをベースにしており、エンジンは米GE製CF6-80C2を搭載する。乗員は機長と副操縦士、航空機関士の3人。初号機は1994年9月13日に初飛行した。

 ベルーガと同様の用途の輸送機としては、ボーイングが787の大型部位輸送に使用している、747-400を改造した大型輸送機「ドリームリフター」がある。

ベルーガに積み込まれるA320neo初号機の胴体=14年3月 PHOTO: Bengt Lange/Airbus

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Airbus
エアバス・ジャパン

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