国土交通省のシンクタンクである国土交通政策研究所が11月5日に発表した、LCC(低コスト航空会社)に関する調査「LCC の参入効果分析に関する調査研究」では、LCCの利用者層や用途などがわかった。また、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)などフルサービス航空会社(FSC)利用者がLCCを利用しない理由も明らかになった。
調査はインターネットアンケートを用いて、LCC利用者の利用実態や意向などを調査した。調査対象は、1. 過去1年間にLCC利用経験のある旅行者(乗り継ぎ利用を除く)、2. 過去1年間にLCC利用可能区間でFSCでの旅行経験がある旅行者(乗り継ぎ利用を除く)、3. 過去1年間にLCC利用可能区間で高速バスでの旅行経験がある旅行者、4. 過去1年間にLCC利用可能区間で鉄道での旅行経験がある旅行者の4分類で、調査期間は2013年11月16日から17日まで。1分類あたり300人、計1200人から回答を得た。
300人の内訳は、首都圏と近畿圏の居住者を75人ずつ、その他地域の居住者を150人とした。
・上限運賃はLCC下回るスカイマーク
・LCC参入路線の旅客大幅増
・学生や観光利用多いLCC
・平均7000円
・LCC利用は「運賃が安かったから」
アンケートで調査対象となったLCCは、2012年10月1日から1年間の利用経験を調査したことから、2012年3月就航のピーチ・アビエーション(APJ/MM)と同年7月就航のジェットスター・ジャパン(JJP/GK)、同年8月就航(13年10月で撤退)エアアジア・ジャパン(WAJ/JW)の3社で、報告書内では、バニラエア(VNL/JW)と春秋航空日本(SJO/IJ)も取り上げられている。
上限運賃はLCC下回るスカイマーク
LCCの運賃については、下限はFSCの最安値の半額に近い額に、上限はFSCの3日前まで予約可能な割引運賃よりも若干安い水準に設定されていることがわかった。FSCの中でもLCCに近い運賃を設定しているスカイマーク(SKY/BC、9204)は、下限を比べるとLCCより高いものの、上限はLCCを下回る水準だった。
2013年度のLCC国内3社(APJとJJP、VNL)の平均運賃は、1人6900円から7900円で、最大のJALを1.00とした場合、3社は
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