11月20日に解禁日を迎えるボジョレー・ヌーボー(ボージョレ・ヌーボー)の初荷が4日、全日本空輸(ANA/NH)のフランクフルト発NH204便(ボーイング787-8型機、登録記号JA820A)で羽田空港へ午前6時34分に到着した。午前8時すぎからは東京税関の職員による検品が行われた。
ボジョレー・ヌーボーは、今年は3日からEU域外への輸送が可能になり、4日から16日にかけて羽田と成田、関西、中部、福岡、新千歳の6空港に到着する。このうち、8日から12日の5日間がピークとなる予定で、全体の約半数が羽田と成田に届く。
ANAによると、毎年ボジョレー・ヌーボーを空輸しているものの、日本への初荷を運んだのは今年が初めてだという。初荷の数量は220ケース、重さ約4トン。1ケースには750ml瓶12本が入り、2640本が到着した。
フランクフルト便が選ばれたのは、欧州便でもっとも早く羽田に到着できるからだという。
輸入元のサントリーワインインターナショナルによると、同社扱いの今年のボジョレー・ヌーボーの色はルビーレッド色で、ラズベリーを思わせる華やかな香りがあふれる、果実味豊かな味わいだとしている。
今年のブドウの開花は6月上旬に始まり、8月前半までは雨が比較的多く、成長はゆっくり進んだ。8月後半から天候に恵まれたことで、熟成度の高いブドウが収穫できたという。
東京税関によると、ボトルワインの輸入は例年11月にピークを迎え、羽田と成田両空港の輸入量は、1年の中で11月のみ突出しているという。解禁日に店頭へ商品を並べるため、航空便を利用することが空港での輸入増加につながっていると説明している。
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