ルフトハンザCEO、A380東京五輪向け検討 羽田と成田共存「合理的判断」

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 ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)のカール・ウルリッヒ・ガーナートCEO(最高経営責任者)は10月28日、総2階建てのエアバスA380型機の羽田空港就航の可能性について、「2020年の東京五輪を考えると、お客様に選択肢が増えた方が良い」とAviation Wireの質問に都内で開いた会見で答えた。

ルフトハンザのガーナートCEO=10月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 DLHは27日、ジャンボの愛称で親しまれたボーイング747型機の最新鋭機747-8の旅客型「インターコンチネンタル」を、羽田に初めて就航させた。ガーナートCEOは「747-8はすばらしい機体。当面は満足だ」と評価した。

 747-8の座席数はファースト8席、ビジネス92席、エコノミー262席の3クラス362席。12月からはプレミアムエコノミーを導入し、ファースト8席、ビジネス80席、プレミアムエコノミー32席、エコノミー244席の4クラス364席になる。ボーイングによると、747-8は従来の747-400と比較して騒音が30%以下、燃費と二酸化炭素排出量も二桁の改善をもたらすという。エンジンはGE製GEnx-2Bを搭載する。

 羽田へ昼間の乗り入れが現在認められていないA380については、「お客様が何を求めているかが第一」とした上で、座席数が多いA380で東京五輪での訪日需要獲得を検討する意向を示した。A380の座席数は3クラス526席(ファースト8席、ビジネス98席、エコノミー420席)または4クラス488席(ファースト8席、ビジネス92席、プレミアムエコノミー52席、エコノミー336席)で、747-8と比べて約1.3倍から1.5倍の座席数に増える。欧州の航空会社では、エールフランス航空(AFR/AF)が2020年までの羽田就航を検討している。

 また、羽田空港と成田空港の住み分けについては、「東京圏は人口が多いので、2つの空港で対応出来る。都心部と横浜を羽田、東京圏北部を成田がカバーしている」と、両空港でビジネスが成立すると説明した。

 「羽田はビジネス客をターゲットにファーストクラスとビジネスクラス、プレミアムエコノミーを活用する。成田はビジネスクラスを減らしてエコノミークラスを増やした機体を使いたい」と述べ、羽田と成田でビジネスと観光需要の住み分けを進めていく。

 今後は「羽田と成田の両方を使うことが合理的な判断だ」と述べ、A380導入も含めて「航空ビジネスで必要なことは柔軟性」と話し、羽田と成田の経済性などを勘案して、日本路線を展開していく姿勢を示した。

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ルフトハンザ ドイツ航空

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