成田国際空港会社(NAA)は9月12日、第2旅客ターミナルの到着ロビーをリニューアルすると発表した。日本の玄関口にふさわしい「和の抽象美」を取り入れる。工事開始は11月から。
到着階北側(Bゾーン)と南側(Aゾーン)で実施。従来の壁は濃いグレー、床は薄いグレーで、やや暗い印象だったものを白色に変更。明るい印象に変更し、「日本の品格」を表現する。吹き抜け(約1600平方メートル)からは障子をイメージした白い幕材を吊るし、天井(約1万平方メートル)には雪白色の塗装。約1300台のLED照明を埋め込む。工事は営業時間外に実施し、旅客の動線を確保する。Bゾーンの工事完了は2015年6月ごろ、Aゾーンは2016年3月ごろを予定している。
また、地下1階エレベーターホールと駐車場の連絡通路も、同期間中にリニューアルする。
第2ターミナルは1992年12月に供用開始。2007年に3階出発ロビーを刷新し、同様の白系に変更した。リニューアル工事は、今回で完了となる。
2020年の東京五輪とパラリンピックでは多くの訪日客が見込まれることから、明るい印象に変更。NAAは、今回のリニューアルで「華美ではない上質感」を演出したいという。
成田空港では、7月に第1ターミナルの商業施設「エアポートモール」をリニューアルオープンしている。
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成田国際空港
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