垂直尾翼にレオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプターを描いた、全日本空輸(ANA/NH)の特別塗装機「モヒカンジェット」が8月11日、岩国発羽田行きNH638便で運航を終えた。
モヒカンジェットは、同社が1969年5月から1989年3月までの約20年間使用した旧塗装「モヒカンルック」を、社員の発案で2009年に復刻。機体は国内線仕様のボーイング767-300型機(登録番号JA602A)が選ばれ、白地に水色のラインとANAの社章であるレオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプターが描かれた。
初便は同社の創立記念日である2009年12月1日に、最初の塗装機登場から約40年ぶりに就航。当初は1970年代に新婚旅行で人気だった羽田-宮崎線、鹿児島線を中心に運航し、その後は全国各地を飛び回った。
最終日の11日は、伊丹行きNH985便として羽田を午前6時15分に出発して7便を運航。最終便は岩国を午後7時36分に出発し、羽田には午後9時20分に戻った。台北の整備工場へは、12日午前5時20分ごろNH9415便として回送された。
モヒカンジェットは12日から9月6日まで、自動車の車検にあたる重整備やその他の整備、再塗装を実施。通常塗装に戻った後、9月7日に日本へ戻る予定。
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全日本空輸
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