日本空港ビルデング(9706)の関連企業で機内食の調理などを請け負うコスモ企業は7月29日、羽田空港内にハラール用機内食工場を新設し、6月からイスラム系の航空会社への機内食提供を開始したと発表した。
提供するのはカタール航空(QTR/QR)の羽田-ドーハ線で、提供数は1日あたりおよそ500食。今後は他航空会社にも展開し、ハラール食の提供拡大を目指す。
ハラール食を提供するには、ハラール認証機関から認定される必要がある。機内食工場はマレーシア・ハラール・コンサルテーション・アンド・トレーニング・エージェンシー(MHCT)がハラールを認証した。
イスラム教では、豚肉や豚肉由来の製品、アルコールの摂取を禁じている。ムスリム用の食品にはこれらを含まずに調理する必要があり、戒律にのっとって調理したものをハラール(許されたもの)という。
コスモ企業は成田発のイスラム系航空会社にも提供。QTRとエミレーツ航空(UAE/EK)に、1日あたり合計でおよそ1400食を用意している。
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コスモ企業
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