6月14日午後10時19分、羽田にアーク塗装のボーイング777-300ER型機が降り立った。日本航空(JAL/JL、9201)が13機保有する777-300ERのうち、新仕様機「SKY SUITE 777(スカイスイート777)」への最終改修機となった機体(登録番号JA741J)だ。
すでに他の12機は鶴丸塗装に塗り替えられ、スカイスイート777として就航済み。初号機(JA731J)の改修は2012年10月から実施され、同年12月20日に報道関係者向けに公開後、2013年1月9日から最初の投入路線、成田-ロンドン線に就航した。初号機から約2年かけて13機を改修したことになる。
6月14日に羽田に到着したJA741Jは、2009年9月15日にJALへ引き渡された、比較的新しい機体。改修作業が始まると、6月下旬には旧来のシートがすべて取り外された。記者が6月27日に格納庫を訪れた際には、再利用する数カ所のギャレー(厨房設備)などを除き、客室は何もない状態で作業が進む。天井など、普段の整備作業では見えない箇所にも手が入れられた。
シートが取り付けられると、JA741Jの座席数はファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席の計244席となる。
本写真特集では、スカイスイート777の最終改修機となったJA741Jが完成し、格納庫を出るまでの様子を写真で追った。
第1回目の今回は、成田から羽田へのフェリー(回送)フライト到着時の様子と、旧シートを取り去った機内をまとめた。シートが設置された機内を見慣れていると、広大な空間は不思議な光景だった。
*新シートの取付作業編はこちら。
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