エミレーツ航空(UAE/EK)はこのほど、イスラム教の宗教行事「ラマダン」後に提供するイフタール(断食明け)特別機内食を開発し、提供を開始した。
ラマダンはイスラム教徒が日の出から日没まで断食する「聖月」。食事だけでなく、水の摂取もしない。日没後に1日分の食事(イフタール)を摂る。2014年は6月28日ごろから7月28日ごろまでがラマダンにあたる。
断食終了直前にドバイを出発する便の乗客が対象で、軽食の入った箱を提供する。断食を機内で終える乗客には大きなミールボックスを提供する。ミールボックスはUAEのシェフが考案したもので、ファースト、ビジネス、エコノミーの各クラスでほぼ同様のメニューを用意する。
UAEは飛行中でもイムサク(断食開始)とイフタールの時刻を算定するツールを開発し、運用している。航空業界初のツールで、ドバイ天文グループが協力して開発。飛行地点の経度や緯度、高度を計測し、飛行中の場合でも正確なラマダン時間を算出する。
イフタールは日没時の飛行機の位置により決定する。機内で日没になる便の乗客には、機長がイフタールの時間を知らせる。ツールはすべての便に搭載している。
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