スカイマーク(SKY/BC、9204)の西久保愼一社長は6月19日、エアバスA330-300型機の3機目を7月末に受領し、8月9日からは3機体制で運航する意向を示した。
都内で開かれた株主総会で、A330の現状について株主から質問を受けた西久保社長は「就航から約1週間で搭乗率が70%を超えており、予想より良い。目標の85%は達成できるのではないか」と述べた。
A330の座席数は271席で、すべてシートピッチが広い「グリーンシート」。SKYの主力であるボーイング737-800型機(177席)と比べて1.53倍になる。搭乗率70%で約190席となり、737の満席時より多い値となる。
1路線目の羽田-福岡線に14日から就航しているが、8月9日からは2路線目となる羽田-札幌線の朝1便にA330を投入する見込み。また、年内にはA330の貨物室を活用した貨物事業をスタートさせたいとして、年間15億円程度の売上を考えているという。
現在A330の整備拠点は羽田のみで、福岡で整備が必要になった場合、羽田から整備士を送り込む必要がある。国土交通省航空局(JCAB)が福岡を整備拠点として認可すれば、夜間駐機や整備作業を行えるようになる。現時点では、9月からの稼働を目指して準備を進めていると説明した。
SKYはA330を2015年にかけて計10機受領予定。4機目は9月に到着し、2015年2月から3月を目途に那覇線への投入を予定している。幹線に投入しない時期には、バリ島やアラスカなど海外へのチャーター便の運航も視野に入れている。
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