スカイマーク(SKY/BC、9204)のエアバスA330-300型機が6月14日、1路線目となる羽田-福岡線に就航した。延期に次ぐ延期で、“3度目の正直”となった初便に投入された機体は、2号機(登録番号JA330B)だった。
SKYは日本で初めてA330を運航する航空会社。シートピッチが広い「グリーンシート」を全271席に装備することが売りで、最大440席にできる機体を贅沢に使用している。SKYが主力とするボーイング737-800型機(177席)と比較すると、1便の提供座席数は1.53倍になる。
シートピッチは、日本航空(JAL/JL、9201)が国内線の普通席に追加料金1000円で提供している「クラスJ」と同様の38インチ(約96.5センチ)。クラスJと同様、レッグレストを備え、背もたれは席と席の間が空かないデザインを採用した。シート幅やひじ掛けもゆとりを持たせ、西久保愼一社長自ら「徹底してこだわった」シートだ。
リクライニングしない状態でも、背もたれが3度傾いているのも売りで、離着陸時もくつろげる。パソコン用電源コンセントも、同社の737-800と同様に全席装備している。
機体と共に客室乗務員(CA)が着用するキャンペーン用制服にも注目が集まった。A330が就航する羽田-福岡線、札幌線、那覇線の3路線で、各路線半年間限定で着用する。
発表時は1サイズしかなかったが、7サイズ揃えて選べるようにした。丈が短いとの批判を受け、「超ミニからちょいミニになった」(西久保社長)と、裾も約10センチ伸ばした。
何かとミニスカートに話題が集中したが、キャンペーン用制服は青いワンピースと帽子、黄色を中心とするスカーフで構成し、レトロ感も出している。昨年12月に仏トゥールーズで発表した際、西久保社長は「昔の制服はこんな感じではなかったか」と感想を述べている。
A330の就航初便となった羽田発福岡行きBC003便には、8人の客室乗務員が乗務。時折裾を直す仕草は見られたが、常に制服を押さえるようなことはなかった。
しかし、羽田空港の搭乗口付近では入口を間違え、登場を待ち構えた報道陣も含めて右往左往する一幕もあった。また、数人のCAが持っていたコンビニのビニール袋には何が入っているのか気になった。
機内販売で扱う商品は737の便と同じ。ソフトドリンクが100円、アルコール類はビールが200円、ワインが300円と、他社の機内販売よりは安い。ソフトドリンクは紙コップで提供するコーヒー類以外はペットボトルになっており、降機する際に飲み残しを持ち帰れるようにしている。
BC003便では、心なしかポロシャツを着たCAが乗務する同社便よりも、売れ行きが良いように見られた。記者ものどが渇いたのでコーラを買い求めたが、冷えたコーラがなくなっていたため、常温のコーラだった。「本当に大丈夫ですか?」と心配そうに尋ねる姿が印象的だった。
今回の記事では、14日当日の機内の写真を中心に取り上げる。(以下写真20枚)
*写真特集の機体編はこちらをご覧ください。
*就航当日の様子はこちらをご覧ください。
*グリーンシートの詳細はこちら(今年3月掲載)とこちら(昨年12月掲載)をご覧ください。
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