エアバス、乗客役250人乗せて長距離飛行テスト開始

　エアバスA350 XWBの3機目となる試験機（MSN2）が現地時間6月2日午前9時20分、初期長距離飛行のため、トゥールーズ・ブラニャック空港を離陸した。

トゥールーズを飛び立つA350 XWB（MSN2）＝14年6月 PHOTO: Alexandre DOUMENJOU, Master Films/Airbus

初期長距離飛行の搭乗券＝14年6月 PHOTO: F. Lancelot, Master Films/Airbus

　同機は客室を装備した試験機2機のうちの1機で、今回の初期長距離飛行は2回に分けて実施される。客室乗務員や乗客役となるエアバスの社員250人、同社や機器メーカーの専門家30人が搭乗。通常の商業飛行と同じ環境で飛行する。

　客室乗務員は、エールフランス航空（AFR/AF）とルフトハンザ ドイツ航空（DLH/LH）のクルーが乗務する。

　A350 XWBシリーズは3機種で構成、座席数はメーカー標準の3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席。4月末時点で世界39社から計812機の受注を獲得している。

　今年7-9月期（第3四半期）に型式証明を取得し、量産初号機が下半期にカタール航空（QTR/QR）へ引き渡される予定。就航は10-12月期（第4四半期）となる見通し。日本では、日本航空（JAL/JL、9201）がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。

乗客役を乗せ初期長距離飛行を実施＝14年6月 PHOTO: F. Lancelot, Master Films/Airbus

関連リンク
Airbus
エアバス・ジャパン

・エアバス、A350 XWBの長距離飛行テスト完了（14年6月4日）