機長不足による欠航をはじめ、国内のLCC(低コスト航空会社)に対して厳しい意見が聞かれることが多くなった。
こうした話題が出ると、「LCCは危険だ」「LCCには乗りたくない」といった意見も紙面を賑わうようになる。記者は多様な意見があることを否定する気はまったくないが、「本当に国内LCCを利用した上で言っているのだろうか?」と疑いたくなるものも散見される。
弊紙では昨年に続き、今年も搭乗ルポ「1日でLCC3社に乗ってみた」を掲載している。昨日の前編では、早朝の高速バスによる成田への移動、バニラエア(VNL/JW)の成田-札幌行き早朝便の様子をお伝えした。
後編の今回は、札幌から関西空港がピーチ・アビエーション(APJ/MM)、関空から成田はジェットスター・ジャパン(JJP/GK)を利用した搭乗ルポ。LCC離れは起きているだろうか。
満席近くスーツ姿の男性も
札幌の新千歳空港に到着し、ジンギスカンを食した記者が2番目に乗る便は、APJの関空行きMM104便。
搭乗口で待っていると、空港係員が搭乗する順番について、シートごとに異なることを説明する。中央から後列の窓側から乗せ始めるのだ。これは昨年乗った時と変わっていない。やはりシートごとに乗客を誘導した方が、折り返し時間を短縮できるようだ。搭乗口そばのビジネスマンたちが、APJが短時間で折り返す様子に感心していた。
機内に入ると、ひじ掛けが跳ね上げられている。乗り降りを素早くするための工夫のひとつで、VNLもこの方式を採用している。搭乗時の機内アナウンスでは、
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