エアバス, 機体 — 2014年5月25日 12:57 JST

エアバス、ACJ320シャークレット初換装へ 16年にサウジ機

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 エアバスはA320型機のビジネスジェット仕様機(エアバス・コーポレート・ジェット)「ACJ320」の翼端を、燃料消費を改善する「シャークレット」に初換装する。

翼端にシャークレットを装備したバニラのA320初号機=11月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 シャークレットはA320シリーズにオプションとして提供され、A320neoシリーズでは標準装備となる。軽量な複合材で作られたシャークレットは、燃料消費を最大で4%改善するもので長さ約2.4メートル。従来機で翼端に備えられていたウイングチップ・フェンスに替わるもの。燃費を改善するだけではなく、航続距離を約100海里(約185キロメートル)延ばし、ペイロードを最大450キログラム増加させる。

 シャークレットを初換装するACJ320は、サウジアラビアのアルファ・スター・アビエーション・サービス所有の機体。2016年に取り付ける予定で、改修作業では、ウイングチップからシャークレットへの換装のほか、主翼端の構造部分の一部強化、フライト・コントロール関連ソフトウェアのアップグレードなどを予定している。

 アルファ・スターは航路図やマニュアル類が入ったiPad版エレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)「フライスマート・ウィズ・エアバス(FlySmart with Airbus)」をサウジアラビアで初めて導入している。フライスマートは、より正確に離陸性能を計算することにより、ペイロードを改善。状態の悪い滑走路への着陸など、悪状況下でもより確実な運航性能を発揮する。

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