エアアジア(AXM/AK)は現地時間5月13日、チェックイン時に国際刑事警察機構(ICPO=インターポール)の「I-Checkit」システムを試験導入すると発表した。同システムを導入するのは、航空会社としてはAXMが初めてで、同社のすべての国際線で5月後半から導入する。
I-Checkitは違法取引を検出するもので、ICPOのパスポート盗難・紛失管理(SLTD)データベースにアクセスして照会する。データベースには167カ国4000万人以上のデータを蓄積。チェックイン時にパスポートをスキャンし、データベースと合致しているかを判断する。
データベースと合致した場合、盗難や紛失の届け出がされていると判断し、旅客情報を地元当局に照会。並行してICPOでも検証される。
システムの導入により、犯罪者やテロリストが盗難パスポートでの搭乗を、各国当局に頼らずに自社で照合できるようになる。
AXMはSLTDデータベースにはI-Checkit経由で照会できるが、データベースに直接アクセスできない。パスポート番号と種類、国コードをSLTDで照合し、個人情報がICPOに送信されることはない。
現在、旅客のパスポートとSLTDデータベースを制度的に照合している国は10カ国以下で、国際線旅客の4割程度は照合されていない。