日本航空(JAL、9201)は3月30日、新路線の羽田-ロンドン線を開設した。1日1往復で毎日運航する。機材はボーイング777-300ER型機の新仕様機「SKY SUITE 777(スカイスイート 777)」。定刻通り午前11時20分に出発した初便の乗客数は定員232人に対して179人で、搭乗率は77.2%だった。
JALのロンドン線はこれまで成田発着だったが、30日からの夏ダイヤでは羽田発着に変更。午前11時20分に羽田を出発し、ロンドン着は午後3時50分となる。折り返しの羽田行きはロンドンを午後7時15分に出発し、翌日午後3時に羽田へ到着する。
羽田-ロンドン線は共同事業(JV)を実施しているブリティッシュ・エアウェイズ(BAW)も運航しており、BAWが毎日運航に増便する4月10日からは、両社合わせて1日2往復で羽田とロンドンを結ぶ。また、BAWは30日からの夏ダイヤでも、成田-ロンドン線を引き続き運航。羽田と成田を合わせると、東京-ロンドン間は1日3往復となる。
JALは夏ダイヤで昼間に羽田を発着する国際線として、ロンドン線とパリ線、シンガポール線、バンコク線の4路線を開設。深夜便はホーチミン線を新設した。パリ線はこれまでの深夜便週7往復を昼間便に変更したもので、シンガポール線とバンコク線は既存の深夜便それぞれ週7往復に加え、昼間の便を週7往復ずつ増便した。
ロンドン線やホーチミン線の開設により、従来10路線13便だった羽田発着の国際線は、12路線17便となった。
JALの植木義晴社長は就航式典で、「セレモニーを行うことができるのは、お客様や関係者のご協力や支援があったからこそ。世界一選ばれ、愛される航空会社を目指しており、最高品質の商品とサービスを提供し続けたい」と抱負を語った。
「世界一の航空会社」の目標達成状況について、植木社長は「まだ半分もいっていないが、着実に進んでいる」と分析した上、「(シートなどの)プロダクトを出して、良い反響があるのはうれしいことだ」と話した。
羽田の利点について植木社長は「地方の人が、ロスタイムが少なく羽田から世界に飛び立っていただける。激しい競争の中でもしっかり勝ち残りたい」と述べた。
運航スケジュール
JL043 羽田(11:20)→ロンドン(15:50)
JL044 ロンドン(19:15)→羽田(翌日15:00)
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