全日本空輸(ANA)は3月17日、英国を本拠地とする航空業界調査・格付け会社SKYTRAX(スカイトラックス)社が行う航空会社の格付けで、最高評価の5つ星を獲得したと発表した。昨年に続けて2年連続。
ANAが最高評価を獲得したのは、1つ星から5段階の星の数で航空会社を格付けする「エアライン・スター・ランキング」。最高位は5つ星で、2014年はANAのほか、シンガポール航空(SIA)とキャセイパシフィック航空(CPA)、カタール航空(QTR)が獲得した。
同格付けでは、空港から機内サービスの800を超えるカテゴリーについて、乗客が常に5つ星レベルのサービスを体感できる航空会社を5つ星として認定する。スカイトラックスは、25年前から航空会社のサービスに関する調査を開始し、5つ星評価は15年前に始めた。
評価の中で、スカイトラックスは客室乗務員やグランドスタッフなど、人的サービスの品質を最重要項目と位置づけている。ANAでは、空港から客室まで、ANAグループのフロントラインスタッフのサービス品質が一貫して高いことや、非日系利用者のニーズも踏まえたサービス品質改善が評価されたとしている。
5つ星を目指した取り組みとして、機内エンターテインメントシステムで扱う映像やオーディオ番組数の増加や「博多一風堂」のラーメン提供など、機内サービスを改善。空港では、羽田空港国際線ターミナルの提供座席を約30%拡大した。
篠辺修社長は、「賞を取ることが目的ではなく、そのことを通じてお客様に満足していただけるようにした。世界のリーディングエアラインになれるよう、今後も努力していきたい」と語った。