スターフライヤー(SFJ、9206)は2月28日、このほど完成した北九州空港内の格納庫「SFJメンテナンスセンター」を報道関係者に公開した。
完成した格納庫は、エアバスA320型機を1機整備できる。照明はLEDを採用して省電力化を進めると共に、特殊樹脂製の採光窓を設けて、昼間の作業時の光量を確保した。総工費は13億円で、広さ2444.01平方メートル。日常の定例整備や修理箇所が見つかった際の非定例整備、エアバスから改修指示が出た際の特別整備を実施する。SFJでは、1月31日から使用を開始している。
これまでは最終便の運航を終えた午前0時以降を中心に、屋外の駐機場で点検や修理、エンジン交換などの整備を行っていた。屋外のため、風雨が強い日は高所作業車による作業ができないなど、天候に整備計画が左右されることがあったが、今後は計画通りに進められるようになるという。
また、格納庫内に2.8トンの天井クレーンや空冷式コンプレッサーを備え、フィリピンにあるルフトハンザ系列の整備会社に委託している重整備についても、1割程度を自社で行えるようにし、整備コスト削減を進める。
格納庫には2階建ての付属棟が隣接。5月から同社の整備部門が使用する。1階は部品・工具庫、エンジン保管庫、作業準備室、工作室を設置。2階は整備控え室やロッカールーム、整備事務所などを設けた。格納庫と付属棟の施工会社は新日鉄住金エンジニアリング。
同社では迅速な整備体制を確立することで遅延や欠航を防ぎ、運航品質の工場を目指す。
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