ANAホールディングス(9202)は2月14日、2014年度から16年度までの中期経営計画を発表した。この中で、傘下の成田空港を拠点とするLCC(低コスト航空会社)のバニラエア(VNL)について、16年度に黒字化する方針を示した。
VNLはマレーシアのエアアジア・グループとの合弁でスタートしたエアアジア・ジャパン(WAJ)が前身。昨年12月にVNLとして運航を再開した。機材はエアバスA320型機(180席)で、3月末までに6機、15年3月末までに8機とし、16年3月末までに10機体制を整える。
現在沖縄と札幌、台北へ就航済みで、3月にソウルへ就航する。16年度末までに香港やミクロネシアなどへの就航を検討する。
ANAHDの伊東信一郎社長は、「ユニットコストを落とすためにも、一定規模になるのが重要。前身のLCCから新装開店したが、リゾート路線に絞っている。売り方も反省を踏まえ、予約しやすくした」と語った。
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