福岡空港で2011年5月10日、管制官が航空機2機に同じ滑走路への離陸と着陸の許可を同時に出したトラブルについて、運輸安全委員会(JTSB)は4月27日、調査報告書をまとめた。管制官が到着機へ着陸許可を出したことを失念し、出発機に離陸を許可する際にレーダーで空港周辺の機影を映すブライト・ディスプレイ(BD)の確認を視界不良にもかかわらず十分行わなかったことなどが原因と推定している。
トラブルは11年5月10日午前11時59分ごろ、福岡空港の北西3キロメートル付近で発生。宮崎発の日本エアコミューター(JAC)3626便(ボンバルディアDHC-8-402型機、乗員3人乗客75人)が管制官の着陸許可を得て福岡空港へ進入中、同じ管制官から離陸許可を得た那覇行きの全日本空輸(ANA)487便(ボーイング767-300型機、乗員7人乗客121人)が誘導路E2から滑走路16に進入した。
JAC機は管制官に着陸許可を再度確認し、管制官はJAC機にゴーアラウンド(着陸復行)を指示。事故には至らず、両機ともけが人や機体の損傷はなかった。
JTSBでは、管制官がJAC機へ着陸を許可したことを忘れた一因として、滑走路点検に気を取られたことを挙げている。トラブル発生と同じ頃、
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