機体 — 2025年4月10日 10:35 JST

パナソニック、機内向け新プラットフォーム「Converix」AIで乗客の利便性も向上

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 パナソニック ホールディングス(6752)傘下パナソニック コネクトのグループ会社でIFE(機内エンターテインメントシステム)や通信システムを手掛ける米パナソニック アビオニクスは、新たな機内ホスティングプラットフォーム「Converix(コンヴェリックス)」を現地時間4月8日に発表した。独ハンブルクで同日開幕した航空機内装品展「AIX(エアクラフト・インテリア・エキスポ2025)」で発表したもので、AI(人工知能)を活用して運航効率と乗客サービスの向上を支援する。

パナソニック アビオニクスが発表したConverix(パナソニック提供)

 Converixは、航空機メーカーや機種を問わず搭載可能な中立型のアプリケーションホスティング基盤。機内のIFEC(機内エンターテインメント・コネクティビティ)に加え、照明やギャレー(厨房設備)業務、客室備品の管理などを一括で統合できる。

 パナソニックによると、航空機内の1万件以上のデータポイントと連携し、大規模言語モデル(LLM)やエージェントAIを活用したテラバイト級のデータ解析により、経営層向けの報告書作成などにも対応する。

 また、各座席にAIバーチャルアテンダントを配置。乗り継ぎ案内や手荷物追跡、ホテルやレンタカー、レストランの予約情報といった目的地サービスに加え、パーソナライズされた広告配信も可能で、従来比最大10倍の広告価値を生み出せる可能性があるという。

 パナソニック アビオニクスは、カリフォルニア州アーバインに本社を置くパナソニック コネクトのグループ会社で、IFEや衛星通信システムなどを展開している。

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