全日本空輸(ANA/NH)などが加盟する航空連合「スターアライアンス」は現地時間4月2日、イタリアのITAエアウェイズ(ITY/AZ)の加盟を承認したと発表した。スタアラ最高経営責任者会議(CEB)の評決を受けたもので、2026年初頭に正式加盟する見通し。

26年初頭にスターアライアンスへ加盟する見通しのITAエアウェイズ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ITAが加盟するアライアンス(航空連合)はこれまでスカイチームだったが、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)を中核とするルフトハンザ・グループの傘下に入ったことから、ルフトハンザと同じスターアライアンスへ移籍することになった。
スターアライアンスはITA加盟後、26社に拡大。192カ国を結び、1日1万8000便以上を運航することになる。
ITAは夏ダイヤ初日の3月30日から、フランクフルト空港とミュンヘン空港でルフトハンザ グループが乗り入れるターミナルへ移転。同時にコードシェア(共同運航)の開始やラウンジの相互利用も始め、両社のネットワーク統合を進める(関連記事 [1])。
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