全日本空輸(ANA/NH)などが加盟する航空連合「スターアライアンス」は現地時間4月2日、イタリアのITAエアウェイズ(ITY/AZ)の加盟を承認したと発表した。スタアラ最高経営責任者会議(CEB)の評決を受けたもので、2026年初頭に正式加盟する見通し。

26年初頭にスターアライアンスへ加盟する見通しのITAエアウェイズ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ITAが加盟するアライアンス(航空連合)はこれまでスカイチームだったが、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)を中核とするルフトハンザ・グループの傘下に入ったことから、ルフトハンザと同じスターアライアンスへ移籍することになった。
スターアライアンスはITA加盟後、26社に拡大。192カ国を結び、1日1万8000便以上を運航することになる。
ITAは夏ダイヤ初日の3月30日から、フランクフルト空港とミュンヘン空港でルフトハンザ グループが乗り入れるターミナルへ移転。同時にコードシェア(共同運航)の開始やラウンジの相互利用も始め、両社のネットワーク統合を進める(関連記事)。
関連リンク
Star Alliance
ITAエアウェイズ
アリタリアロゴ入りA350初便は羽田行き
・ITAのアリタリアロゴA350、羽田から離陸(25年2月16日)
・ITA、羽田にアリタリアロゴ描いたA350初便(25年2月16日)
・伊ITAのA350、アリタリアロゴ初便は羽田行き(25年2月15日)
ITA
・ルフトハンザと伊ITA、ターミナル移転とコードシェア3/30開始 スタアラ移籍は26年上期(25年2月10日)
・ルフトハンザ、ITAを子会社化 伊フラッグキャリア株41%取得(25年1月19日)
・ルフトハンザのITA買収、発着枠の一部譲渡先にイージージェットら 欧州委が3社承認(24年12月5日)
・ルフトハンザのITA買収、欧州委が条件付き承認 発着枠の一部譲渡など(24年7月4日)
・ルフトハンザ、伊ITA株41%取得で合意 全取得も視野(23年5月26日)
・ANA、伊ITAエアウェイズとコードシェア アライアンスまたぎ1/24から(24年1月12日)
・伊ITAエアウェイズ、羽田-ローマ就航 A350で週3往復(22年11月6日)
・伊ITAエアウェイズが運航開始 羽田就航も、アリタリアに代わる新国営航空会社(21年10月15日)
SASはアライアンス“移籍”
・脱退後のスタアラ塗装機、SASはどう“処理”したか 尾翼は黒塗りに(24年12月10日)
・スカンジナビア航空、スカイチーム正式加盟(24年9月2日)
・スカンジナビア航空、スカイチーム9/1加盟 スタアラ脱退(24年4月30日)
・スカンジナビア航空、スターアライアンス8/31に脱退 スカイチームへ(24年4月9日)
・スカンジナビア航空、スカイチーム加盟へ スターアライアンス発足5社初の脱退(23年10月4日)