フィジー・エアウェイズ(FJI/FJ)は、航空連合「ワンワールド・アライアンス」の正会員としてのサービスを現地時間4月1日から開始した。上級会員向けのラウンジ利用や優先搭乗、マイルの獲得・利用など、ワンワールド共通の特典を利用できるようになった。

ワンワールド正会員としてサービスを始めたフィジー・エアウェイズ=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
ワンワールドは2024年6月3日に、フィジーが準加盟制度「ワンワールド・コネクト」の第1号会員から正会員に移行することを発表。15番目の正会員になった。
正会員サービスが始まったことで、フィジーの上級会員は優先チェックインや優先搭乗、マイルの獲得・利用に加え、アライアンス加盟社が運営する世界約700カ所の空港ラウンジを利用できるようになった。また、アムステルダム・スキポール空港とソウル・仁川空港に新設されたワンワールド・ブランドの専用ラウンジも利用できる。

ワンワールドに正式加盟したフィジー・エアウェイズのアンドレ・ヴィロエンCEO=24年6月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
フィジーは1948年設立で、1951年9月1日就航。現在はナンディ国際空港を拠点に14カ国・地域25都市に乗り入れている。ワンワールド加盟社の拠点である香港、成田、シドニー、ダラス・フォートワースへも運航しており、ネットワークの一翼を担う。日本路線はナンディ-成田線のみ。
ワンワールドのナット・パイパーCEO(最高経営責任者)は「フィジー・エアウェイズの加盟は、ネットワークの拡充にとって戦略的な一歩」とコメント。フィジー・エアウェイズのアンドレ・ヴィルジョエンCEOは「世界水準のサービスでフィジーのおもてなしを届ける」と述べた。
また、フィジーはアメリカン航空(AAL/AA)のマイレージプログラム「AAdvantage(アドバンテージ)」を自社のフリークエントフライヤープログラムとして採用。ワンワールド加盟社の特典をAAdvantage会員として利用できる。

ワンワールド・コネクトのパートナー第1号となったフィジー・エアウェイズの客室乗務員(中央)とワンワールド加盟社の客室乗務員=18年6月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
保有機材は計23機で、主力はエアバスA350-900型機。2024年はSKYTRAX(スカイトラックス)から豪州・太平洋地域の最優秀航空会社、ビジネスクラス機内食、客室乗務員の3部門で表彰され、APEX(エアライン・パッセンジャー・エクスペリエンス協会)からは3年連続で「ファイブスター・メジャー・エアライン」に選出された。
グループ会社のフィジー・リンクはアフィリエイト(傘下)航空会社として参加し、フィジー国内線やトンガ、サモア、ツバル、バヌアツへの地域路線でネットワークを補完する。
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