エイプリルフールの4月1日、航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」は、2003年に全機退役した超音速旅客機「コンコルド」によるブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)のロンドン(ヒースロー)発ニューヨーク(JFK)行きBA9999便の航跡を表示した。

フライトレーダー24に現れたコンコルドによるヒースロー発JFK行きBA9999便。ボストン発ヒースロー行きBA238便とすれ違う場面も(右)
コンコルドは2003年に退役済みで、運航中の機体はない。今回の“フライト”BA9999便は、ヒースローを現地時間1日午前11時に出発し、JFKへ午前9時33分(日本時間同日午後10時30分)に着陸した。飛行時間は3時間33分と表示されている。
フライトレーダー24では、日本時間1日午後10時19分の時点で「最も追跡されているフライト」となっており、3万2700人以上がコンコルドのフライトを見守っていた。
使用された“機体”の登録記号はG-BOAGで、量産14号機。1978年に初飛行し、2003年10月24日にニューヨークからロンドンへのフライトで退役した機体で、現在はシアトル航空博物館(The Museum of Flight)に展示されている。

フライトレーダー24に現れたコンコルドによるヒースロー発JFK行きBA9999便
現実世界でも超音速機は注目を集めており、米ブーム・スーパーソニック(Boom Supersonic、本社デンバー)が技術実証機「XB-1」(N990XB)で初の超音速飛行を今年1月28日に成功させた。2月10日には2回目も成功しており、今後は超音速旅客機「オーバーチュア(Overture)」の開発を進めていく。
NASA(米国航空宇宙局)が地上で収集したデータの解析により、XB-1は「ドン、ドーン」と打ち上げ花火や落雷のような音を伴う衝撃波「ソニックブーム」を地上で聞こえる形で発生させなかったことが確認できたといい、コンコルドで課題となった騒音問題を解決できる可能性が出てきた。
ブームには日本航空(JAL/JL、9201)などが出資しており、アメリカン航空(AAL/AA)やユナイテッド航空(UAL/UA)などから予約を含めると計130機の受注を獲得している。
関連リンク
G-BOAG(Flightradar24)
Concorde(The Museum of Flight)
ブームの超音速機
・NASAとブーム、XB-1の音速突破”証拠”撮影 JAL出資の超音速機(2025年3月9日)
飛行試験
・米ブームXB-1、初の超音速飛行成功 JALが出資(25年1月29日)
・JAL出資ベンチャー米ブーム、超音速実証機XB-1初飛行 ”飛行機の墓場”モハベから新たな歴史(24年3月23日)
解説・JALも出資オーバーチュアの今
前編 アフターバーナーなし4発で超音速
後編 大統領専用機の座も狙う超音速機
ユナイテッド航空とアメリカン航空が発注
・超音速機ブーム、アメリカン航空が最大20機発注へ 洋上でマッハ1.7(22年8月16日)
・ユナイテッド航空、超音速旅客機を15機発注 東京-西海岸6時間、29年にBoom社Overture就航(21年6月3日)
Overtureの解説記事
・アフターバーナーなしでマッハ1.7 解説・Boomの超音速機オーバーチュア(21年6月4日)
グリーンズボロで生産
・ブーム、グリーンズボロに超音速機オーバーチュア製造施設 24年生産開始(22年1月27日)
本邦初!CEO独占インタビュー。Boomのオフィス写真も。
・超音速機ベンチャーBoom、実証機XB-1を19年末ロールアウトへ 西海岸まで5.5時間(19年5月20日)