官公庁, 機体 — 2025年3月27日 11:54 JST

川重、警察庁にBK117 D-3を追加納入 3-4号機

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 川崎重工業(7012)は3月27日、警察庁へ最新中型双発ヘリコプター「H145//BK117 D-3」型機を2機引き渡したと発表した。同庁向け3号機と4号機となる。

警察庁のBK117 D-3(川重提供)

 D-3の警察庁向け初号機と2号機は、2022年6月に秋田県と埼玉県向けとして納入。今回の3号機と4号機は、2023年4月19日に受注を発表した機体で、警察庁が運用するD-3は4機となった。

 警察庁は2020年にD-3を2機発注し、2023年に2機を追加発注。2024年には5号機となる1機を発注しており、引き渡しは2026年3月、新潟県での運用を予定している。

警察庁のBK117 D-3(川重提供)

 D-3は、BK117 D-2の改良型で、フルフラットフロアを備えたキャビン、後部の観音開きカーゴドア、高高度でのホバリング性能の向上、低騒音化、最新アビオニクス搭載といった特長を継承。5枚ブレードの最新式メインローター・システムを採用しており、D-2と比べて有効搭載重量が約150kg増えたほか、整備期間を約50%短縮した。

 BK117は川重と旧西ドイツのMBB(メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム、現エアバス・ヘリコプターズ・ドイツ)が共同開発した機体で、1982年に国産ヘリとして初の型式証明を取得。1983年に初号機を納入した。警察や消防・防災、ドクターヘリ、報道、人員・物資輸送など幅広い分野で運用されており、川重の納入分は202機、エアバスによる納入分を合わせると世界で2000機以上が引き渡されている。

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警察庁
BK117-D3型の紹介(川重)
川崎重工業

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